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当社社員が日本接着学会論文賞を受賞しました

このたび、当社 合成潤滑油事業部 合成潤滑油開発部の小寺賢が主著者として執筆した論文が、2023年度日本接着学会論文賞を受賞しました。
この賞は、日本接着学会の会員で接着・粘着の科学の発展あるいは、その発展に顕著な業績や功績を挙げられたと認められる者あるいはグループに対し、日本接着学会が表彰しているものです。
今回の受賞を励みに、今後も独自の技術で地球にやさしいオンリーワン製品を届けることを通して、世界中の皆様に喜んでいただける"ものづくり"と"サービス"の提供に貢献してまいります。

【論文題目】
放射光表面X線回折法によるポリプロピレン表面の結晶化挙動の解析と粘着特性の相関解明
Vol.58, No.4 p.133138(2022)
小寺賢、市川央、黒川洋、橋本雅彦、楠栄二、福田勝人、中前勝彦、松井純爾、竹田晋吾、横山和司(㈱MORESCO、(公財)ひょうご科学技術協会、スプリングエイトサービス㈱)

【論文概要】
オレフィン系ホットメルト接着剤の塗布・貼り合わせ工程における粘・接着力について、SPring-8 放射光を駆使することで、表面粘着性(タック)が試料表面の結晶化挙動と関連付けられ、これまで未解明であった粘着性発現メカニズムを解明しました。
本研究で得られた知見は、フロアカーペットやドアトリム、天井材など自動車内装部材の大面積接着部などにおいて、オープンタイムの長時間化を通した作業効率向上にも期待できます。結晶性高分子に対する材料表面の構造と物性の関連性という学術的意義のみならず、さまざまな場面における接着工程の高効率化を目指した工業的観点を併せ持つ内容であり、ホットメルト接着剤のさらなる高性能化・高機能化を構築していく予定です。

詳しくはこちらをご覧ください。
SPring-8 放射光を用いてホットメルト接着剤における粘着特性の発現メカニズムを解明しました

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